観測
¥300,000価格
アクリル画/キャンバス
サイズ:727x 910mm(F30号/額なし)
制作年:2023年10月
愛について考えた作品。
「愛」という概念はは、人それぞれ好みによって分かれるものだと思う。
そしてとても繊細で、フィルターがかかりやすい。
親の愛は心配として現れたり、彼女の愛は束縛として現れたりする。
そういう、人それぞれの「愛」についての翻訳が変わってしまい、
また受け取る方も愛の表現によって、「重い」と感じてしまう。
こういう、色々なものをそぎ落とした「愛」に近い表現が、
「思いやり」や「感謝」なんだろうけど、もっともっとそぎ落としたものが、
「観測」なんじゃないかなと思う。
子供を見守るような「目」である。
ただ見つめる。そうじゃない!がんばれ!と何を思っても、
行動も口出しもしない「愛」こそ純粋なんじゃないかと思う。
それは「祈り」に近いかもしれない。
私にとって「観測する」は「愛」そのものだ。
あなたはこの絵を見て、癒されたり感動したり、下手だなと思ったり
何を表現したんだろうと考えたり、好きにしていい。
この絵はその時、あなたからの愛を受け取っている。
また同時に、あなたはこの絵から愛を受け取っている。
何も、「目」という機能がないと観測できないわけじゃない。
自然の中にいくと心地よいのは、木や土や風が、あなたを観測しているからである。